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【第10話】障害者雇用向け転職エージェントを調べ尽くした話

転職エージェントイメージ15

From Adobe stock

就労移行支援、継続支援A型、B型…。様々な事業所を見学・体験し、自分の中に少しずつ「働く」ということへの解像度が上がってきた。

「リハビリから始める道もある。でも、もしかしたら…」

僕の頭に、もう一つの選択肢が浮かんできた。それは、一般企業への就職という、今では躊躇してしまう道だ。
もちろん、昔のように一般雇用枠で無謀な挑戦をするつもりはない。僕には「障害者手帳」という武器があ

この武器を活かして、一般企業で働く道はないだろうか。僕は、最後の選択肢である「障害者雇用向けの転職エージェント」について、徹底的に調べ始めた。


障害者雇用向けの転職エージェントとは?

転職エージェントとは、ひとことで言えば「あなたの転職活動における、プロの伴走者」です。
サイトに登録すると、障害者雇用の専門知識を持ったエージェントがあなたの担当になり、キャリアの相談から入社後のフォローまで、二人三脚で転職活動を全面的にサポートしてくれます
自分一人では見つけられない求人を紹介してくれたり、言いにくい給与の交渉を代行してくれたりするのは、大きな魅力です。

メリット

非公開求人に出会える

A、B型に比べ、給与水準が高い傾向

専門的なサポートが無料

エージェントが親身にサポートしてくれる

デメリット(と僕の不安)

ある程度のスキルや
安定した勤怠が求められる

希望の求人がない場合もある

【きのやんの視点】

正直にお話しすると、僕はエージェントを使った転職はしていません。しかし、もし診断後に直ぐに仕事を探したいと思っていたら、間違いなく登録していました。特に、ある程度の社会人経験があり、自分のやりたいことの方向性が決まっている人にとっては、これが一番の近道になるはずです。


僕がエージェントを使わなかった理由

これだけ魅力的なサービスでありながら、なぜ僕は最終的に転職エージェントを選ばなかったのか。それは、次ページで述べる理由と、僕が調べ上げた中で、転職エージェントを利用するには「ある程度の準備」が必要だと感じたからです。

長年のひきこもり生活で心身ともに疲弊しきっていた当時の僕には、残念ながら、その「準備」がまだ整っていなかったのだ。
また利用に必要な障害者手帳が初診から6ヵ月経過した後でないと取得できないという、期間的な問題もありました。

でも、もし僕がすでに障害者手帳を取得しており、「すぐにでも一般企業で働きたい」「自分のスキルを活かして、もう一度チャレンジしたい」と思っていたなら、間違いなく転職エージェントのドアを叩いていただろう。



自分に合った「選択肢」を選ぶということ

就労支援サービスを調べ尽くしたことで、僕は大切なことに気づいた。
それは、どのサービスが優れているか、ではない。今の自分の状態に合わせて、最適な「選択肢」を選ぶことが重要なのだと。

リハビリが必要な僕には、まだ転職エージェントという選択肢は早すぎた。でも、あなたはどうだろうか?
もし、あなたが僕とは違う状況にいるのなら、転職エージェントは、あなたの人生を切り開く最強の選択肢になるかもしれない。



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