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【まずココから】移行?継続?転職?あなたに合うのはどれ?
3つの道を徹底比較!


発達障害と診断されたけど、これからどうすればいいんだろう…。
就労移行支援?継続支援?転職エージェント?言葉は聞くけど、何が違うのか分からない…


その気持ち、痛いほど分かります。僕も、診断直後は情報の大海原で溺れそうになっていました。


はじめまして、きのやんと申します。
診断を受け、「生きづらさ」の正体が分かった今、あなたの心の中には、新しい希望が湧いているかもしれません。

よし、今度こそ、頑張るぞ!」と。

でも、少しだけ待ってください。診断されて、もしくはその恐れがあると分かった後に、ただ就労支援サービスを調べただけのあなたがそう思っているのなら
かつての僕と同じように、また同じ過ちを繰り返してしまうかもしれません
僕が15回以上の転職を経て、ひきこもり生活から脱却し、今の自分たどり着いた、たった一つの一番大事な真実があります。それは、

発達障害は「根性」で乗り越えるものではなく
「環境」と「戦略」で乗りこなすものだ

ということです。
あなたの意識だけで、生きやすさが改善することはまずあり得ません。発達障害で大切なのは、あなたの特性を理解してくれる「環境」に身を置き、あなたの「苦手」を避け、「得意」を活かすための「戦略」を立てることなのです。
このページでは、そのための具体的な選択肢である「就労移行支援」「就労継続支援」「転職エージェント」という3つの道を、僕自身の体験と調査に基づいて、徹底的に比較・解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたの目の前に、進むべき道がはっきりと見えているはずです。


選択イメージ

From Adobe stock

3つの道の「全体像」をざっくり理解しよう

まずは、それぞれのサービスが「何をする場所なのか」を、ざっくりと掴んでおきましょう。

サービスの種類一言でいうと…こんな人におすすめ
就労移行支援働くための訓練や準備をする場所

自身の特性を知りたい、生活のリズムを整えたい、就職に備えた手厚いサポートを受けたい

就労継続支援配慮のある環境で、働きながら
訓練する場所


体力的にも精神的にもまだすぐ働く自身がない、リハビリ感覚で作業をしたい、自分のペースで作業をしたい

障害者雇用向けの
転職エージェント
すぐに一般企業への就職を目指すパートナー

社会人経験は既にある、すぐにでも転職活動を始めたい、面接や書類作成が不安

3つの道の「違い」をざっくり理解しよう

まずは、それぞれのサービスの違いを、ざっくりと掴んでおきましょう。

サービスの種類違い利用に必要なもの
就労移行支援一般就労を目指す方向けの
サービス(一般、障害者雇用含む)

働くために必要な就労スキルを
学ぶための支援

※転職エージェントにくらべ満遍なく
サポートを受けることができる


障害福祉サービス受給者証

就労継続支援
一般企業や障害者雇用での就労が
困難な方向けの働く場の提供

実際に働く場所を提供する支援


障害福祉サービス受給者証

障害者雇用向けの
転職エージェント
一般就労を目指す方向けの
サービス(一般、障害者雇用含む)

求人紹介と転職支援に特化している

※就労移行支援事業所に比べ、すぐにでも就職
したい方向けサービス


障害者手帳


それぞれの道を深掘り!メリット・デメリット

では、それぞれの道をもう少し詳しく見ていきましょう。僕のリアルな体験談も交えて解説します。

1.就労移行支援事業所

社会復帰と就職までのトレーニング場」と考えると分かりやすいです。働くための様々なスキルを学び、自己分析を深め、自分に合った仕事を見つける準備をします。

メリット

生活リズムを整えられる

自分の特性を理解できる

就職スキルが身につく

手厚い就活サポート

利用料がほぼ無料※

デメリット(と僕の不安)

原則2年間という利用期間が定められている

利用期間中は収入がない

利用期間に制限がある




※前年の世帯収入による

【きのやんの視点】

すぐに働くのが不安だけど、近いうちに就職したいという方は、まずはここから始めるのが王道です。僕自身、体験利用の際に、担当者に話をよく聞いて頂き、あわせて職業適性検査をさせてもらった結果、自分は「クリエイティブな仕事」や「人に何かを教える仕事」が向いているという人生を変えるほどの気づきを得ました。就労移行支援事業所では就職するための様々なプログラムが用意されており、支援員と一緒になって就職までのトレーニングをするにはこれ以上とない場所です。実際に入所するかは別として、「自分を知る」ために一度体験してみる価値は絶対にあります

>> 就労移行支援の利用に必要な「受給者証」の詳しい取得方法はこちら


2.就労継続支援事業所(A型・B型)

体力的にも精神的にもまだすぐ働く自身がない、リハビリ感覚で作業をしたい、自分のペースで作業をしたいという方向けの施設です。
実際に働きながら(作業をしながら)、支援を受けられる場所です。「雇用契約を結ぶA型」と「より自分のペースで通えるB型」があります。(A型は雇用契約を結ぶため、勤怠安定化を求められる事が多い)


メリット

利用期間に制限はない

収入(工賃)がある

配慮のある環境で働ける

社会とつながりを持てる

自分のペースで通える
(主にB型事業所)

デメリット(と僕の不安)

工賃(時給)が相対的に低い傾向

労働契約を結ぶため、仕事内容や安定通所のプレッシャーがかかる
(主にA型事業所)

労働契約を結ばない為、融通が利きやすく
自己管理ができないと通所しなくなる
(主にB型事業所)




【きのやんの視点】

僕はA型・B型の両方を体験を経験し、最終的に自分に合った道を見つけました。 僕の場合は、精神的ダメージから、すぐに社会復帰が困難だったこと、フルタイムで働く必要がなかったこと、リハビリ感覚で社会復帰したかったこと、などの理由で最終的にB型の就労継続支援事業所を選びました。 同じように、社会復帰が困難な方、少しでも収入を得ながら、自分のペースを取り戻したい人にとっては、最高の選択肢だと思います。A型とB型の違いや、僕がなぜ今の道を選んだのかは、別の記事で詳しくお話ししています。


3.障害者雇用向けの転職エージェント

転職エージェントサイトに登録後、あなたの専任担当者(エージェント)が、あなたに合った求人を探し、転職活動を全面的にサポートしてくれるサービスです。

メリット

非公開求人に出会える

給与水準がA型事業所などに比べ
高い傾向

専門的なサポートが無料

デメリット(と僕の不安)

スキルや安定した勤怠が求められる

精神障害者保健福祉手帳が必須となる




【きのやんの視点】

正直にお話しすると、僕はエージェントを使った転職はしていません。しかし、もし診断後に障害者手帳取得後し、直ぐに仕事を探したいと思っていたら、間違いなく登録していました。 

>>【体験談】精神障害者保健福祉手帳の取得方法やメリット・デメリットはこちら

特に、我々のような精神の障害を持っている者は一人で転職活動を行うということは並大抵の事ではありません。その為に、第三者であるエージェントのサポートを受けながら就職活動や転職活動がおこなえるというのは最高のアドバンテージとなります。またある程度の社会人経験があり、今すぐにでも転職したい!自分のやりたいことの方向性が決まっている、という人にとっては、これが一番の近道になるはずです。


では実際に、それぞれの就労支援サービスを詳しく見てみましょう

「就労移行支援」「就労継続支援」「障害者雇用向けの転職エージェント」の概要や違いが分かったところで、実際のどのような支援サービスがあるのか
一緒にみてみましょう。



それでも決められないあなたに最適な「最初の最適な一歩」は?

ここまで読んでみても、決められないあなたに簡単な質問に答えて頂くだけで、あなたに合った支援サービスをご紹介します。
「まず、動いてみること」が、暗闇を抜け出すための、何より大切な第一歩だと、僕は信じています。

3つの道を理解した上で、今のあなたの状況や気持ちに正直に
僕の質問に答えて頂ければ、あなたの「最適な一歩」が見つかるはずです。



それでも、どの道を選べばいいか決めきれないあなたへ

ここまで読んでも、「やっぱり、自分に何が向いているのか、客観的な自信が持てない…」「そもそも自分の障害特性や適正が合ってなかったから
いままでの仕事で失敗を繰り返してきたんじゃないの?」と感じている方もいるかもしれません。

そんなあなたのために、僕が実際に利用して「人生が変わるほどの気づき」を得られた、職業適性診断「キャリアインサイトMC」というツールがあります。これは、ハローワークなどで受けられる無料の診断で、あなたの「強み」や「向いている仕事」を、客観的なデータで示してくれます。
それに、医師の診断の際に受けた、WAIS-IV検査(成人用のウェクスラー知能検査)で得た自身の障害特性を組み合わせると、自ずと発達障害を持つあなたの適職が浮かび上がってきます。

少しでも自分の進むべき方向が分からない方は、ここで一度しっかり自分と向き合い、正確な自己分析と適職検査を経たうえで、就労支援サービスを選んだ方がその後の人生で再び失敗する確率は大幅に減るはずです。

もし、あなたがまだ自分の進むべき道に確信が持てないのなら、この「羅針盤」を手に入れてから、もう一度このページに戻ってくるのも、非常に賢い戦略です。


自身のやりたいことや適性、置かれている状況を踏まえたうえで、どの就労支援サービスを選択するか?その学びが、その後のあなたの人生を左右するかもしれません。