コンテンツへスキップ

【ちょっとした事でイライラしてしまう】僕が人間関係を壊し続けた「怒り」の正体


「なんで、こんな些細なことでカッとなってしまうんだろう…」
「自分でも理由が分からない怒りに襲われて、後で激しく自己嫌悪に陥ってしまう…」

そんな経験はありませんか?僕は、このコントロールできない「怒り」のせいで、15回以上も職場を去り、ついには一番大切な妻まで深く傷つけ、カサンドラ症候群にさせてしまいました。この記事では、かつての僕のように、自分の感情に振り回され、「自分はなんて短気で、ダメな人間なんだ」と悩んでいるあなたへ。僕が発達障害の診断を受けたことで見えてきた、「怒り」の本当の正体と、その嵐を乗りこなすための具体的な方法についてお話しします。

職場の人間関係トラブルイメージ



なぜ、あなたはすぐにイライラしてしまうのか?

周りの人が「まあ、いっか」と流せるような、本当に些細なこと。それなのに、自分だけ、どうしても許せない。その原因は、あなたの「性格」ではなく、発達障害の「特性」にあるのかもしれません。

理由1:こだわりの強さが生む「べき思考」の壁
ASD(自閉スペクトラム症)の特性の一つに、「こだわりの強さ」があります。「仕事はこうあるべきだ」「この手順でやるべきだ」という自分の中の強いルールがあり、そこから少しでも外れることがあると、強いストレスと怒りを感じてしまうのです。「普通はこうでしょ?」という言葉が口癖になっている人は、要注意です。

理由2感情のブレーキが効かない「衝動性」の壁
ADHD(注意欠如・多動症)の「衝動性」は、感情のコントロールにも影響します。普通の人なら「ちょっとムカつくな」で済むような小さなイライラが、ブレーキが効かずに一気に「許せない!」という大きな怒りへとエスカレートしてしまうのです。後から「なんであんなことで…」と後悔するのは、このためです。

理由3見えないストレスが溜まる「感覚過敏」の壁
職場の騒音、強い光、他人の匂いなど、多くの人が気にしない刺激が、感覚過敏の特性を持つ人にとっては、常にストレスとして蓄積されています。コップの水が常に満杯に近い状態で、最後のほんの一滴(ちょっとした出来事)で、水が溢れ出し、大爆発に繋がってしまうのです。


「怒り」の嵐を乗りこなすための3つの対策

診断を受け、自分の「怒り」の正体が、自分のせいではなく「脳のクセ」なのだと理解したことで、僕は初めて、自分の感情と向き合うことができるようになりました。僕が実際に試して、効果があった3つの対策をご紹介します。

対策1:「6秒ルール」を徹底する

怒りのピークは、長くて6秒だと言われています。カッとなった時、何かを言い返す前に、心の中でゆっくりと6秒数える。ただそれだけで、衝動的に相手を傷つける言葉が口から出るのを、劇的に防ぐことができます。最初は難しいかもしれませんが、「6秒待てば、未来が変わるかもしれない」と、おまじないのように唱えてみてください。

対策2:その場から、物理的に離れる

6秒待っても怒りが収まらない。そんな時は、もうその場から逃げてしまいましょう。「すみません、少し頭を冷やしてきます」と一言だけ伝えて、トイレでも、外の空気でもいい、とにかくその場を離れるのです。相手を目の前にしているから、怒りは増幅します。物理的に距離を取ることで、冷静さを取り戻す時間を作ることができます。

対策3:「主語」を「僕」に変えて話す

相手を責める時、僕たちはつい「あなたは、なんで〇〇しないんだ!」と、「あなた」を主語にしてしまいます。これを、「僕は、〇〇してくれないと、悲しい気持ちになる」と、「僕」を主語に変えてみる。ただそれだけで、相手は「責められた」と感じるのではなく、「あなたの気持ち」として、話を聞いてくれるようになります。これは、僕がカウンセリングで学んだ、最も効果的なテクニックの一つです。





あなたの「生きづらさ」の正体を知るために

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もし、あなたがこの記事に書かれていることに一つでも「自分のことだ」と感じたのなら。その「仕事が続かない」原因は、決してあなたの努力不足や、性格のせいではないのかもしれません。僕がそうだったように、あなた自身の脳の「特性」が、関係している可能性もあります。
自分のせいじゃないかもしれない」そう思えた時、僕の人生は、本当に楽になりました。

次に、大人の発達障害を詳しく知りたい方向けのページと、次の具体的な第一歩に踏み出したい方向けのページを作成しましたので、どちかご自身の状況に合わせてお進みください。


発達障害を詳しく知りたい方へ

あなたの悩み、ここにあるかもしれません。


次のステップへ

あなたの「なぜ?」に、答えが見つかるかもしれません。