
就労移行支援を調べてたら、「受給者証」って言葉が出てきた…。これって一体なに?
障害者手帳とは違うの?手続きが面倒くさそう…。

分かります!僕も最初はチンプンカンプンでした。でも大丈夫、一つずつ整理すれば、決して難しい手続きではありませんよ。
こんにちは、きのやんです。
就労移行支援や就労継続支援といった福祉サービスを利用しようとすると、必ず目にする「障害福祉サービス受給者証(じゅきゅうしゃしょう)」という言葉。なんだか名前が長くて、難しそうですよね。
でも、これはあなたが自分に合ったサポートを受けるための、いわば「パスポート」のような大切なもの。僕自身の経験も踏まえながら、この受給者証が一体何なのか、どうすれば手に入れられるのかを、世界一分かりやすく解説していきます!
そもそも「障害福祉サービス受給者証」って何?
就労移行支援や就労継続支援といった福祉サービスを利用する際には、この「受給者証」が必ず必要なものとなります。その上で、まず一番大事なことからお話しします。
受給者証とは?
国や自治体が提供する様々な福祉サービスを
「利用していいですよ」と許可してくれる証明書
これがあることで就労移行支援や就労継続支援といったサービスをほとんどの場合、自己負担なく(無料で※)利用することができるようになります。
※前年度の世帯収入によって自己負担額が定められています。
障害者手帳との違いは?
ここで多くの人が混乱するのが、「障害者手帳」との違いです。ざっくりと、役割の違いを理解しておきましょう。
- 障害者手帳:あなたが「障害のある当事者であること」を証明するもの。
- 受給者証:あなたが「特定の福祉サービスを利用すること」を許可するもの。
つまり、手帳は「身分証明書」、受給者証は「サービスの利用許可証」と考えると分かりやすいです。サービスを利用する際には、この両方が必要になる場面が多くあります。
>> 【体験談】精神障害者保健福祉手帳の取得方法やメリット・デメリットはこちら
この2つは全く別の制度なので、必ずしもセットで申請する必要はありません。例えば、就労支援サービスは利用したいけれど、手帳を持つことには抵抗がある…という場合は、まず医師の診断書をもとに受給者証だけを申請することも可能です(※自治体により対応が異なる場合があります)。逆に、障害者雇用向けの転職エージェントを利用したい場合や、税金の控除などのメリットのために手帳だけを先に取得することもできます。あなたの状況に合わせて、必要なものを必要なタイミングで申請すれば大丈夫ですよ。
利用期限はあるの?
はい、受給者証には利用できる期間が定められています。
多くの場合、有効期間は1年間で、継続してサービスを利用したい場合は、年に一度、更新の手続きが必要になります。これは、あなたの状況が変わり、必要なサポート内容も変わる可能性があるため、「今のあなたに本当に合ったサービスが提供されているか」を定期的に見直すための大切な機会でもあります。
【きのやんの視点】
「え、手帳だけじゃダメなの?」って思いますよね。僕もそうでした。でも、これは「どんなサービスを、どのくらい利用するのが適切か」を一人ひとり個別に判断するための、大切な仕組みなんです。面倒に感じるかもしれませんが、あなたに本当に必要なサポートを届けるための第一歩だと思って、一緒に進んでいきましょう!
【5ステップで解説】受給者証の申請から発行までの流れ
では、具体的にどうすれば受給者証が手に入るのか、僕が実際に経験した流れに沿って解説します。自治体によって多少の違いはありますが、大まかな流れは全国共通です。
【きのやんの視点】
僕の場合、相談から発行まで、大体1ヶ月半くらいかかりました。特に「サービス等利用計画案」の作成に少し時間がかかった記憶があります。すぐにサービスを利用開始したいと思っても、手続きにはある程度の時間がかかることを見越して、早めに動き出すのがおすすめです。分からないことは、一人で抱え込まずに、すぐに市役所の担当者や相談支援専門員の方に電話して聞くのが一番の近道ですよ!
まとめ:面倒な手続きの先に、新しい未来が待っている
「受給者証」の手続き、少し複雑に感じたかもしれません。でも、一つ一つのステップは、決して難しいものではありません。
大切なのは、一人で抱え込まず、専門家の力を借りること。市役所の窓口、相談支援事業所の専門員、そして利用したいと考えている就労支援事業所のスタッフ。あなたの周りには、あなたの「次の一歩」を応援してくれる人がたくさんいます。
この受給者証は、あなたが暗いトンネルを抜け出し、自分らしい働き方を見つけるための、最初の扉を開ける「鍵」です。この記事が、あなたのその第一歩を、少しでも後押しできたなら、これほど嬉しいことはありません。
【最後に、大切なこと】
無事に就職が決まるなど、サービスの利用が必要なくなった際には、この受給者証は市区町村の窓口へ返却する必要があります。未来へのパスポートとして大切に使い、次のステップに進めた際には、感謝を込めてお返ししましょう。ちなみに、自治体によっては就職が決まるとお祝い金をもらえるところもありますので(僕の自治体はそうでした)、ぜひ確認してみてくださいね。