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⑥大人の発達障害である私の薬の効果について

薬について画像

前回「薬と自立支援医療制度」で紹介した通り医師に処方された薬は2種類、アトモキセチンとバルプロ酸Na徐放錠を服用を続けていた私であった。

最初の服用時は副作用として「強い眠気」と「吐き気」があった
眠気については初回はとても強く意識が若干朦朧とし、吐き気については一言でいうと「胸やけ」で気持ち悪くなるといった感じだった。ただ服用を続けていると「眠気」についてはだんだんおさまってきて数週間も経つと殆ど気にならないレベルになったが、吐き気に関しては「アトモキセチン」の強さを10mg→20mg→40mgと段階的に上げていった影響で胸やけが更に強く出るようになってしまった。(副作用には個人差あり)
40mgではかなり強い胸やけが起こるようになった為、最終的には医師と相談し10mgに下げざるを得なくなった。

数か月間投与してみての感想だが率直にいうとあまり効果は見られないようにみえた。

確かに投与のおかげで精神的な落ち着きや怒りの度合いは多少緩和されたように思えた。以前であれば注意欠如・多動症(ADHD)特有の頭の中が騒がしくて落ち着かなかったのが、おそらく薬で強制的に抑えている影響で頭の中が落ち着き多少ぼーっとはするが思考は安定しているように思えた。それと並行して以前なら些細な事で「イラッ」としていたものも「まあいいか」程度に抑えられたので効果が得られなかったわけではない。
ただ思っていたほど「効いている」という感覚はなく、どちらかというと「薬で頭をぼーっとさせ強制的に思考を抑えている」といった表現が適切かもしれない。
アトモキセチンは効果が得られるまで数週間以上飲み続けなければならなく、コンサータより即効性は弱いといわれている。その為コンサータを医師に一度相談してみたが残念ながら医師によってコンサータは処方できる医師とできない医師がいるといわれれ主治医は後者であった為、コンサータの服薬の効果のほどを確認する事はできなかった。

薬

また私はいまは仕事をしていないので、本来の職場での大人の発達障害起因の困りごとが緩和されたかどうかは確認のしようがないのだ。
ただこの状態で仮に仕事をしたとしても仕事中に頭がぼーっとしてあまり業務に集中できないのではないかと思われる。どちらかというと眠気が増し業務に支障がでるのではないだろうか。

また注意欠如・多動症(ADHD)特有落ち着きのなさはある程度緩和されると思うが、頭の回転や切り替えの早さ、次から次へと浮かぶアイデアなどの注意欠如・多動症(ADHD)の良い側面はおそらく薬で抑えられてしまうのではなかろうか・・・それでかつ自閉スペクトラム症(ASD)の特効薬は無いため仕事上での困難が増す自閉スペクトラム症(ASD)症状は改善が殆どみられず意識的に気を付ける以外ないとなると、今後も継続して服薬する必要性があるのかどうか私の場合は疑問符がつく。

薬を飲んでなるべく常人を目指すか?薬を飲まずトラブルを承知で異端のままでいくか?
正直言うと諸刃の剣ではなかろうか。

そんな状況の中、私は「別のある理由」で医師と相談し「服薬を辞める事を決意するのである」その理由は次回に述べたいと思う。

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