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コラム:大人の発達障害者である私の睡眠について面白いエピソード

睡眠イメージ

さて私のパーソナリティの内容とは少々異なるが、今回は少し変わった「睡眠」について発達障害の観点から見ていきたいと思う。

睡眠は人生の1/3を占める重要なファクターだが、こと発達障害者にとっては「睡眠」は定型発達者よりも重要視する必要があるようだ。ここで紹介した書籍から興味深い内容があったので紹介する。

①睡眠の質とホルモンバランス

発達障害者は睡眠覚醒リズムが不規則で乱れやすいことが分かっています。一般に寝つきが悪く、寝起きも良くありません。夜間、無意識のうちにからだが動くので、寝相も悪い。このため発達障害者の家族のパートナーからは、「うちの人(子ども)は起きている時だけでなく、夜寝ていても落ち着きがない」という話をよく聞きます。

~中略~
これでは熟睡できないのも当然で、発達障害者は一般に睡眠効率が悪く、7~8時間寝たと思っても、実際には眠りが浅く、4~5時間しか睡眠がとれていません。

~中略~
彼らは日によって落ち着きがなかったり、キレやすかったり、学業や仕事に集中できなかったりしますが、これも前日の眠りの深さと密接に関係しています。いつにもまして眠りが浅いと、彼らの症状(不注意、多動性、衝動性)が悪化するのです。

発達障害に気づかない大人たち      星野仁彦著     2010年祥伝社

私の就寝時の状況もまさに上記の通りで「寝つきが悪く」「寝相も非常に悪く」「寝起き時は気分があまり良くありません」。特に寝相に関しては眠りに入るまでは布団のなかで動きまくり、妻からは「布団がガサガサうるさい」とよく言われます。また睡眠に入っても何度も寝返りを打ち、起きた時にはとんでもない恰好になっている事も多いのです。
また心身の健全な発育に必要な成長ホルモンやメラトニン、セロトニンなどの重要物質は夜間のノンレム睡眠中に分泌され、脳に機能障害があって睡眠障害が起こると、これらの物質が十分に分泌されなくなり、心と身体のバランスが崩れてしまいます。

発達障害で睡眠障害が起こるからホルモンバランスが崩れるのか?それともホルモンバランスが崩れているから発達障害になるのか因果関係はよく分かりませんが、発達障害とホルモン分泌やホルモンバランスは切っても切れない関係のようです。

②感覚過敏(私の場合、聴覚過敏)

続いては私の聴覚過敏についてです。

特に嫌いな音が「車のアイドリング音」と「カラスの鳴き声」。

私の場合、就寝中もこの2つの「音」とも戦わなければなりません。私の住んでいるマンションは一般的なマンションと少し構造が違っており。駐車場がマンションから少し離れた場所にあるわけではなく、マンションの棟の下に「入り込んでいる構造」な為、車のエンジン音すなわちアイドリング音がダイレクトに室内に微弱な振動と低周波で入ってくるのです。(妻は気づかないというが私は気づいてしまう)駐車場は1階にあり私達の寝室は2Fに位置する場所にある為、寝室の真下や、寝室のすぐ前に停めてある車のアイドリング音が夜中、明け方関係なく入り込みます。冬や秋はまだ窓を閉めているのでそこまで気にする必要はないのですが、春や夏は寝室の窓を開けていないと暑くて寝れないので尚更音や振動が寝室に入ってきます。(熱帯夜は当然閉めてクーラーをかけるが)
その為、管理会社に伝え駐車場内でのアイドリングストップ禁止の張り紙を張ってもらったが、効果なしでした。泣

そして話題は変りますが、5~6月にかけてはカラスが活動的になる?シーズンなのか、夜中や明け方から複数匹でそこらじゅう「カーカー」泣き続けてとてもうるさくて寝れる状況ではありません。カラスの鳴き声は大きく、窓を閉めただけではなかなか消し去る事は出来ず。役所に苦情を伝えても「実際の被害(ゴミあさりやフンなどの被害)」がないと対応できないと言われてしまいどうにもならず。これも長年の悩みの種でありました。(妻はカラスの鳴き声は気にならないと言うが、どんだけ鈍感なんだ!?)

2つ目の聴覚過敏(感覚過敏)も、それらにより睡眠を妨げられてしまうのであれば、1つ目の「睡眠の質やホルモンバランス」にも大きく影響するリスクファクターであります。これを解決するために私が悩みに悩んで編み出した秘策は下記2点。

1 カナル型イヤホンをつけながらYouTubeの睡眠導入ライブ音楽を聴きながら眠る
2 就寝時はスマホアプリ「impuls(インパルス)」で低周波を出しつづけカラスを撃退

1つ目のカナル型イヤホンは耳当て部分がゴムになっているコード付きイヤホン。耳中が完全に塞がれてフィットするので外の音が入りにくい構造となっています。またイヤフォンではなくヘッドフォンだと大きすぎて寝返りがうてないので意味がない。ただこれをするだけなら耳栓と殆ど変わらないしあまり寝つきも良くならないので、イヤホンと家にあった長めのAUX延長コード接続し、それをスマホに付け、就寝時はYouTubeで「睡眠導入音楽(ヒーリングミュージック)」をある程度のボリュームで聴きながら寝る。という方法にした所、まさに狙い通りで「寝つきの悪さ」も改善され、アイドリング音やカラスの鳴き声までかき消すことに大成功!これはほんとに凄い効果です。不眠症の人にもすすめたいくらいです。
Bluetoothイヤホンでもよいが睡眠時間の7~8時間以上の時間連続再生できるものはなかなかなく、且つ2.4GHZ帯の周波数を使うBluetoothはWi-Fiや電子レンジなどの周波数と干渉しやすいので途切れやすくなる為、コードが一番なのである。(今は他チャンネルと干渉しにくいものも出ているが)
昔は睡眠導入薬を飲んだ時もあるが、睡眠導入薬を飲むと、薬の影響で翌日とても身体がだるいので正直飲みたくないのだ。

また「音楽をかけながら寝てちゃんと寝れるのか?」「次の日睡眠不足にならないのか?」という素朴な疑問もあるが、私の場合は問題なく熟睡できているのである。寧ろ寝入りが良いのである。
(注:通常のYouTube動画は途中に「広告」が入り眠りを妨げるので、赤い「ライブ」マークのある無広告動画で10時間以上の長さの睡眠導入動画をチョイスし再生しながら睡眠しています)

イヤホンイメージ


2つめのカラス撃退方法で使用するのはスマホアプリの「impuls(インパルス)」というもの。impuls(インパルス)とは電気的な短信号の事でこのアプリは自分で信号の周波数帯を決められ低周波から高周波まで出せるというシロモノだ。

最初はこのアプリの存在を知らず、YouTubeでカラスの天敵である「鷹の鳴き声」や「フクロウの鳴き声」を聴かせて一時的な効果は見せていたが、さすがに夜中寝ている間ベランダでそれを流すと近所迷惑になるので、何か良い方法はないかと調べていたらどうやら低周波は小動物などに効果があるかもしれないという情報が目に止まり、それを流せるスマホアプリにたどり着いたという訳だ。
これを白ロム端末(既に使っていない古いスマホ)にインストールし、ベランダ付近に置いて低周波音を出しながら翌朝まで就寝するのだ。

結果これも「ある程度の効果が見られた」のである。
周波数は60~70HZ以上になってくると人間の耳でも聞こえる不快音となってしまい、睡眠や近所迷惑という部分で良くないので、いろいろな周波数で試した所、人間の耳では聞き取る事が難しく、且つカラスにも効果的な周波数はどうやら53~58HZあたりの低周波が一番効果的だったという結論だ。(それをやりだしてカラスの鳴き声が少ない日が多い気がする。但しあまり効果がない日もある。今後、効き目がなくなったら音を拡張できる機器でも試してみたいと思う)

カラスイメージ

そんな状況で「カナル型イヤホンをスマホに接続しYouTube音楽でリラックス睡眠」と「いらなくなったスマホにインパルスアプリをインストールしてカラスを撃退」という2段階構えでアイドリング音とカラスの鳴き声に対処し、尚且つ重要な睡眠の部分でも寝つき易いという相乗効果を得られる事が出来たのである。

発達障害者の就寝イメージ
(※イメージイラスト。低周波のスマホは実際は遠くのリビングのベランダに置いてある)

2つの対策でかかった費用は「100円ショップのイヤホン」「0円のアプリ」でなんと計100円である。

よくまあここまでやるな。とお思いかもしれないがこれも「発達障害(特に自閉スペクトラム症(ASD))」のこだわりの一つなのである。
皆さんも障害特有の困りごとに対してなにか面白いエピソードがあればぜひ教えてほしい。

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