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㉑大人の発達障害者の私が発達障害診断後、仕事を変え、フルタイムを辞めてから劇的に精神状態が向上

ノンストレス

昨年の夏に仕事を辞め、発達障害の診断後、リハビリ期間を経て今年6月から現在の就労継続支援事業所でアルバイトとして働きはじめ早2か月が経過した。

社会に出てから20年以上もの間、常に発達障害を起因とした生きづらさから日本の就労生活に潰され疲弊をしてきた私であるが、医療機関で初めて大人の発達障害と診断されてから今一度自分自身を見つめ直し、新たな人生を自らの選択と意思で選んだ訳だが、結果的にそれは「間違っていなかった」と言える。

まず大前提として今までの仕事の中で生きづらさを抱えていた要因が3つある。
その一つ目が「環境が合わない(自身の障害特性に合わない)職場ばかりで働いていた事」そして2つ目が「心身ともすり減らすフルタイムで働いていた事」、そして3つ目が「大人の発達障害に無理解な環境(異者排除)で働いていた事」。ほぼこの3つの要因といっても間違いはないであろう。

結果論から話すと「自身がその後、選択した仕事と時短勤務に変えた」だけで精神状態が劇的に向上したのである。大げさな表現であるが生きることに初めて前向きになれたのだ。

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過去の記事でも若干触れているが、現在アルバイトとして働いている就労継続支援事業所は上記のような悪しき3点すべてに当てはまらない理想的な職場環境と言える。

1点目の「環境が合わない(自身の障害特性に合わない)職場ばかりで働いていた事」については自己分析の元、自分の特性に合わせた職場選択(クリエイティブ系、教える系、進行役など)に就けているという事もあり特性相違でストレスをすり減らすということがない。

適職のイメージ

2点目の「心身ともすり減らすフルタイムで働いていた事」においては、妻の扶養に入ったという事も理由のひとつではあるが、自分で労働時間や日数を決めることができる現在の職場の為、以前の様にフルタイムで働かざるを得ない環境より、各段にストレスが少なくて済む。

3点目の「大人の発達障害に無理解な環境(異者排除)で働いていた事」においては、現在の勤務先は就労継続支援事業所である為、メンバー(生徒)さんは皆何らかの精神疾患(統合失調症や発達障害、うつ病など様々)を抱えた方々であり、そのメンバーさんと接するスタッフも当然、発達障害においてある程度の理解がある方たちなので、私たちのような非定型発達者が排除される事なく共存していけるためとても過ごしやすいのである。(私は精神疾患を抱えたスタッフという形になるが)

以上の事により大人の発達障害診断後、仕事を変え、フルタイム勤務を辞めてから精神状態が劇的に向上したのである。

「アルバイトであり通常の職場とは異なる就労支援事業所だから当然じゃないか?」と言われればそうなのだが、これは診断後、自らを自己分析し、その障害特性に合った職場を自らの脚を使って探した「結果」がそうなっただけであり、逆にいつものように何も考えずに一般企業に転職していたら恐らく結果は今までと同じで精神的に病んで二次障害を発症していたであろう。

過去に何度かコラムなどでも述べているが、私は現状である日本企業の障害者雇用にいまだ強い不信感をもっている。大企業がおいしい思いをするだけの障害者の労働搾取環境と助成金ビジネスが潜む障害者雇用の「制度上の問題」からである。
ならば同じ轍を踏んで自ら苦労するのは目に見えているのであり、20年以上も苦労してきた私にはそんな気力も体力も残っていない。それであれば自らの障害をある種の武器ととらえ、それに合わせた労働環境、労働条件で働けばいいだけの話である。大人の発達障害者は自らの特性に合わない環境に合わせようとする事ほど悲惨な事はないのである。
大人の発達障害者の私が企業に合わせるのではなく、大人の発達障害者の私に企業側(勤務先)が合わせてもらえばいいだけの話である。

働き始めてまだ2か月で時短勤務ということもある為、今後、勤務日数や時間が増えたり業務内容が変わった場合などは新たな困りごとに遭遇することはあると思う。ただもしそうなったとしてもちゃんと相談できる相談相手(スタッフやマネージャーなど)はいるため、そこでまた対応していけばいいのである。
おかげで夫婦生活含めた私生活も至極良好なのである。

皆さんの職場環境と障害度合のマッチングはいかほどであろうか?


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スッキリするイメージ

PS:現在は通院もしていなければ投薬もしていない状況。現在の精神状況では私は特にその必要性がないからだ。障害等級3級で元々発達障害の度合いが軽度であった事も理由の一つかもしれないが、やはり「軽度」であっても、いままで企業の組織の中で働くことは苦悩の連続であった。

今後、障害者手帳更新の際には診断書が必要なので、どこかのタイミングでまた通院を再開はしようかと考えている。また障害者手帳の必要性もなくなれば手帳の返還も考えている。しかし投薬は運転の為と薬嫌いの性分の為、今後もする気はない。

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