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大人の発達障害である私が発達障害診断後、やっと来月からの仕事が決まる

就業イメージ

以前の記事「大人の発達障害である私の就労支援事業所 体験入所 part3」でもお伝えしてあった通り、体験入所を経て通所するようになった今の就労継続支援事業所にアルバイトのスタッフとして6月1日からの採用が決定した。

昨年8月初旬に前職を退職してから約1年近く無職の期間を経験した訳だが、改めて感じた事は「人間はやはり社会活動(人との関わり)なくして充実した生活を送る事は難しい」と思った事だ。
私は独り暮らしではない為、失業中家にいてもリモート業務の妻と会話ができ、ある程度の気分転換やストレス発散はできているのだが、これがもし独り暮らしであった場合は障害の特性上、引きこもり状態になるのは確実であろうと感じた。これが発達障害者が二次障害を起こしやすい要因である事も容易に想像ができるのだ。

話を戻し、改めて現状をまとめると下記の通りだ

・現在オンラインにて通所しているWEBデザイン、動画編集の就労継続支援事業所で週3日(6h)のアルバイトが決まった(妻の扶養入っている為、税制上、社会保障上 週20h以内の就業が望ましい)

・リハビリも兼ねて最初は週3日(4h)で生活のリズムと体調を戻すことが当面の目標

・カリキュラムは専任の講師がいるため、私の最初の仕事はカリキュラムの進行役兼、メンバー(生徒)との人間関係構築の為のコミュニケーションを行う事。

カリキュラム参加前の不安なメンバーにソフトの基礎的な使用方法をレクチャーする事。

・その後、業務に慣れてきたら勤務時間を日/6hに増やして、事業所のその他の運営業務に携わるのが目標

・事業所にも慣れ、業務継続していけそうなら妻の扶養を外れて最終的にフルタイム(社員)として業務も可能


まだ業務は始まっておらず、実際、来月から就業しながら第2の人生を初める為、期待と不安が交差しているが、今回、発達障害と初めて診断されてから今回の就業までの約半年間を自身で活動してみて感じた事がある。それは

発達障害は決してマイナス要素ばかりではない事
障害を己が受け入れる事により、過去の苦悩から解き放たれ次の一歩が踏み出せるようになる事
医療、社会保障、就業支援含め様々な保障や支援制度がある事を知ろうとする事
己の障害の特徴を見つめ直し、自身の特性や適性を棚卸し、自分の症状に合わせた道を探せる事

そして人生とは人との巡りあいである事
そして人は誰しも、いつからでも新しい人生の一歩を踏み出す事が可能である事

である。
私は当初、自身の特性を踏まえ次の就業先を「クリエイティブ系」「同じ価値観同じ目標を持つ仲間」「自宅でもできる仕事」「自分の環境やペースで出来る仕事」「誰かに何かを教える仕事」に絞り込み活動をしてきたが、必ずしもクリエイターや講師ででなければならない訳ではなく、そのサポート役やサービスを提供する側の立場での仕事でも己の適性を活かせると感じた為、結果的にこの選択で良かったと思っている。
また自身の障害が初めて分かってから何度も「もう引きこもりでもいいかな」「年齢的にももうどうにもならないだろう」「アルバイトも落とされるようじゃどうにもならない」「妻に働いてもらい私は専業主婦にでもなろうかな」など弱気になったりしたが、診断後から誰に言われるわけでもなく自分自身で発達障害について徹底的に勉強し、通院し、医療や社会保障制度を調べ、就労支援事業所に体験入所に行ったりして、就労に結びつけられたのは自分自身で行動した結果だと今は思っている。己の障害を認め、その特性上これからどうして行けばいいかを自分で真剣に考え行動した事は決して無駄ではなかったのだ。

結局、人生とは他人がどう関わってくれるのではなく、自分が主体となりどうしていきたいかという事が重要なのである。もちろん発達障害は自分の努力だけではなかなか仕事や私生活を円滑に進める事は困難である。だからといって周りの人に依存したりあてにするのではなく、まず自分自身が「自分の障害にしっかりと向き合い」「自分の得意不得意や特長をしっかりと見つめ直し」「自分がやりたいこと」「好きな事」「これなら心血そそげるもの」そして「この人となら全てを信頼できるという人を見つける事」が大切であると改めて感じさせられたのである。

信頼できる上司のイメージ

私はこの事業所の代表に惹かれ、お世話になる事を決めたのである。
彼は私よりもひとまわり以上若いが、若くして苦労されたであろうという事は会話をしていて人となりで分かるものだ。とてもよく出来た人間である。発達障害の私にも常に落ち着いて、広い心で真摯に対応してくれ、私の困りごとも理解してくれる。そしてビジョン(将来どういう事業をしていきたいかなど)も共通している部分も多い。いままでの就業経験の中でここまで「人間的に信頼」できる人は殆どいなかった。 

実際の業務が始まれば当然代表だけではなく、他のサービス責任者やスタッフ、そしてメンバーとの関わりも出てくるので、自閉スペクトラム症(ASD)特有のコミュニケーションに困難を抱える私としては不安材料は尽きない。
しかし私にとって一番重要な代表者との硬い絆を私は優先し、事前に彼に全てを打ち明け、そして困りごとの特徴や症状を伝えおいた為、もし業務上困難が生じても、いつでも気軽に相談できる状況である為、非常に心強い。これらは恐らく障害者雇用であってもなかなか得られるものでなく、自分から働きかけなければ構築できなかった事だ。

この環境整備こそが我々発達障害者が仕事をするうえでとても重要なのである。

さて来月から規則正しく朝から起きられるかがまず第一関門である(笑)


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