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大人の発達障害者である私が発達障害と診断され、就労開始後1週間経っての感想

就労イメージ1

6月に入り、通っていた就労継続支援事業所でアルバイトスタッフとして就労し始め1週間がたった。障害発覚後に就労をしてみた状況や感想を述べたいと思う。

その前に私が現在働いている就労支援施設について簡単に説明しよう。
就労支援事業所は一般企業とは業態が異なる為、一概に今まで私が働いていた企業などととは異なる部分が多いが、自身が働いている就労継続支援事業所も当然法人各であり、B型をとっている為、事業者が支援利用者と雇用契約を結ばない形で生産活動の機会を提供する事業所である。

支援利用者は事業所に通うことで、生産活動の知識や能力の向上などを目指すことを目的としている。運営については国の助成金が主な運営費の財源になるとは言え、B型事業所の為、利用者への作業の場の提供(当事業所の場合、WEBデザイン作成や動画編集にかかわるもの)やその為の営業、そして当然会社である為、利益を上げていく目的がある。

こちらの事業所では主に週5日間、午後の2時間の時間を使い、それぞれカリキュラムが組まれており、利用者は好きなカリキュラムを選んで参加できる。そして午前やそのほかの時間を使い、それぞれスタッフ(職業指導員)が営業でとってきた仕事(オンラインがメイン)を利用者の方のスキルを考慮しながら作業として割り振りを行い、それに対して工賃という形で利用者に月末に渡す。というのが主な内容である。

私は以前からお伝えしてある通り、この就労支援事業所のスタッフ(職業指導員)として6月から就労を始めている。はじめは当然やれることも限られる為、以前から手伝いで行っていた、午後のカリキュラムの進行役をメインで行い、週3日間、1日4時間の勤務から社会復帰しているという状態である。

就労支援事業所にて就労を始めた感想を以下にまとめる。

1 人間関係に優れ、コミュニケーションが取りやすく非常に働きやすい。
以前から利用者としてこの事業所を利用してきた為、スタッフとの人間関係構築もスムーズに進み現在では代表、サービス管理者、スタッフ含めみな気の知れたメンバーである為、普通の会社の様に人間関係構築から神経をすり減らすということがない為、コミュニケーションがとりやすくとても働きやすい。普通の会社の様に嫌な上司もいなければ業務に対してのプレッシャーもほとんどない。皆比較的ゆるく、私に対して気遣いをしてくれるのでありがたい。(働く私が障がい者というのもあるが)

2 1日4時間、週3日間の就労なのでストレスや疲れが溜まらない。
ひとまず生活のリズムを戻し、障害発覚後のリハビリの意も込めて上記時間での就労とし、慣れてきたら週3日6時間または週4日4.5時間と増やすつもりである。

3 シフト決めも適当で、週初めにその週のシフトをラインで決めるという緩さがいい。
シフトに関しても代表と雇用面談した際に「曜日ぎめでも月ぎめでも週決めでも柔軟に決めてもらいかまわない」とのことだったので、まず初めは週の始めの月曜日にその週の出勤日をラインで決めるという、かなりゆるい形態をとらせてもらっている。(月曜日はカリキュラムがない為)

4 通勤はバス+徒歩でDoor to Door 40分くらい。発達障害が苦手な電車を使わないのでストレスレス
事業所が10時から開所ということもあり、朝比較的遅い時間帯で空いているバスに乗れ、帰りは15時台~16時台と帰宅ラッシュに飲み込まれない時間帯の為、非常にストレスレスである。
懸念点をいうなら、朝通勤時、降車バス停から最寄り事業所まで徒歩で20分もかかる為、真夏の徒歩が大変そうなので、各地に点在するシェアサイクルを利用する予定である。またあまりにも暑い7月8月はリモートでの出勤も増やしてもらおうと思う。(発達障害である私は本当に暑さに弱い)

就労イメージ2

以上にあげる通り、私の経歴にも記載してあるが以前の職場経験では考えられなような環境で仕事をさせてもらっている為、最近ノンストレスで精神的にも充実しており、体調を崩すことも一切なくなり、食欲も出てきて、睡眠も比較的安定し、やる気も出てくるという好循環が生れている。

ただ代表にも面談の際に言われたが、入所されるメンバー(利用者)さんの症状は様々であり、人それぞれ障害の特性も異なる為、時には自分でよいと思って言ったことや、やったことが実はメンバーさんを傷つけたり、負担になったりする事もある。また時には心無い言葉を投げかけられたりするので、それをいちいち気にしていると身も心も持たないので、あまり張りつめず、緩くやっていきましょうとの事だったので、その点を心にとどめながら、困ったらいつでも周りに相談しながら業務を続けて生きたいと思う。
(まあ、かくいう私もそういった「症状」のある障がい者であるため、この話はは痛いほど良くわかる。こうやって障害の診断後、自身を客観的に見れる立場に立って初めて今までの自分の困難や症状が冷静に見えてくるのである)

PS : 話は変わるが、私は民間企業の「障がい者雇用」に懐疑的な見方を持っている。特に大企業がおいしい思いをする特例子会社など、安い賃金でフルタイムで働かざるを得ない障がい者雇用制度の労働環境を選ぶより、月収が安くても、自分のペースで、自分の興味のある仕事で、自身の障害に合わせて働けるような今のような働き方を選びたいのである。(妻がメインで働いてくれているおかげもあるが)余った時間は心身のリラックス、そして趣味の投資とテニスと車に充て、就労とのバランスをとる方がよっぽど有意義な人生であると思うのだ。


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